一定期間更新がないため広告を表示しています
相変わらず忙しい湾岸署。
すみれもずっと昼食が食べられず不機嫌である。
森下は、申し訳無さそうにすみれに声を掛けた。
森下 「すみれさん、テレポート駅のスリ事件報告書出来ました・・・」
すみれ 「お疲れ様、そこに置いといて。」
森下 「あのぉ・・・さっき課長から早くみてもらって提出するようにって催促されたので、出来たら早く見てもらえると・・・」
すみれが不機嫌なのが分かる課長は言いやすい森下に催促していた。
キッ!と睨み返すすみれ。
すみれ 「分かってるわよ、いいからそこに置いておいて!」
森下 「は、はい・・・・」
すごすごと退散する森下。
そこにたまたま通りがかった真下署長がすみれに声をかける。
真下はひまなので、ちょくちょく刑事課に来ているようだ。
真下 「すみれさん、あんまり怒ってばっかりだと眉間にシワが出来ちゃいますよ」
すみれ 「うるさいわね!あんたみたいにひまじゃないんだから、仕事の邪魔しにこないで!」
署長になろうが、真下はやはり真下としての扱いしか受けていないらしい。
すごすごと刑事課をあとにする真下と入れ替わりに、慌しく夏美が入ってくる。
どうやら青島を探しているようだ。
夏美 「あ〜〜もうどこ行っちゃったのかな〜〜〜〜 あ!すみれさん、青島さん知りません?コートも無いし、どこ行っちゃったんだろう・・・」
すみれ 「知らないわよ、もう」
夏美 「ホント係長、デスクワーク嫌いなんだから・・・すぐ居なくなっちゃうんですよね」
そう言うと、また走り去っていく夏美。
イライラしているすみれは机の上に溜まった書類に視線を落としながら・・・
自分も係長になって、書類事が増えて辟易している。
ちょっと青島の気持ちがわかる気がした。
すみれ 「なんで係長になんかなっちゃんたんだろう・・・・」
そうひとりでつぶやいて、ふと時計を見上げるともう3時を過ぎている。
すみれ 「ごはんくらい、ゆっくり食べたいよね〜〜〜」
そうつぶやくと、ニコッとしながら引き出しを開け、カップラーメンを取り出し、席を立つすみれ。
森下が声を掛けたそうに目線を向けるが、全く意に介せず部屋を出て行ってしまう。
がっくりとうなだれる森下、きっと叱られるのは彼なんだろう。
お湯を注いだカップを大事に持ちながら、屋上へ向かうすみれ。
お昼時はけっこうみんながお弁当を食べたりする空間だが、この時間なら誰も居ないだろうと・・・
扉をそ〜〜と開け、様子を伺うすみれ。
誰も居なさそうなので屋上に出る。
まだ少し風が冷たいが、それも心地よい。
ふと机の上にコートが置かれているのに気付くすみれ。
すみれ 「あれ?青島君のコート・・・」
周囲を見回してみたら、死角に人影が・・・
すみれ 「そこに居るのだれ?」
両手を挙げながらゆっくり出てくる青島。
青島 「みつかっちゃいました?(汗)」
すみれ 「あ〜〜〜青島君、さぼってる!さっき夏美さんが探していたわよ!」
青島 「ごめんごめん、なんか疲れちゃって・・・・」
すみれ 「だめじゃない、係長がさぼってちゃ」
ちょっと、むっとする青島、すみれさんの持つカップラーメンを指差しながら
青島 「すみれさんだって、さぼってるじゃない」
少し狼狽しながら、イスに座るすみれ。
すみれ 「さぼってなんかないわよ、今日なんてずっと書類整理で、お昼も食べてなかったから・・・」
青島 「ごはんくらい、ゆっくり食べたいよね〜〜〜」
さっき自分がつぶやいたのと同じ言葉を聞き、ふっと笑うすみれ。
⇒ Dreams管理人 (06/20)
⇒ markn (06/20)
⇒ Dreams管理人 (12/03)
⇒ 心 (12/03)
⇒ たけまも。 (11/01)
⇒ Dreams管理人 (09/02)
⇒ jiko (09/02)
⇒ Dreams管理人 (04/24)
⇒ コロ (04/23)
⇒ Dreams管理人 (04/19)